30のルール!店舗でそのままマネてみよう
文中に引用されている「小さなことの大切さ」…この話は奥深いです。
魚釣りでいうなら大物ねらい。
野球なら一発逆転満塁ホームラン。
こんな運良い巡りあわせなどあまりない。大物より小物、大きなことより小さなこと。この積み重ねが大切だと感じます。
クリーニングはコツコツとまっすぐ真面目に!最近つくづく感じております。
〈7〉 はじめにルールありき
2007年版店舗ルール
国家には憲法があり、社会には法律があります。企業には社則があり、学校には校則があります。
さらに言えば、スポーツをはじめあらゆるゲームはルールによって成り立ちます。国であれ社会であれ、会社であれ学校であれ、ゴルフであれマージャンであれ、「ルール」という約束事で成り立っているのです。そこに構成・所属・参加する全ての人々にルールは明記され明示され提示されています。
内容を具体化します。人と組織があるべき姿として健全に維持でき、機能するためには、具体的で明確なルール(約束事)が必要不可欠なのです。このルール、約束事を基本と呼びます。
驚くべきことは、さらに事実を強く認識すべきことは、ルール無きままに運営されている店舗の現状であり現況に他なりません。あるのは「わかっているはずだ」、「できているはずだ」といった曖昧で陳腐な思い込みだけです。
特に人質(にんしつ)と表現している現場の社員さん、パートさん、アルバイトさんのレベルアップの重要性。なにより意識づけに動機づけ、実践力のトレーニングによる強化などがやっと認識されだしてきた感があります。「人が全て。全ては人で決まります」。「人が人に売る基本、人の心は人でしか満たせない原則」。小笠原のお経であり念仏です。
PDC店舗ルール
真摯に、重く受けとめてください。この10年の蓄積とノウハウとして『2007年PDC店舗ルール』を開示公開いたします。小笠原の良心と善意、生きる姿勢であります。
人として、クリーニング店のスタッフとしてあるべき健全な姿が30項目のルールに明文化されています。簡潔かつ明瞭で具体的な約束事として明記しています。これが「基本」です。
『PDC店舗ルール』、30項目 ひとつひとつの目的と意味を教えることが教育です。30項目への不断の取り組みこそが、現場のレベルアップであり実践力の強化にちがいありません。店舗の運営とは、かかわる者全てが理解し、あるべき姿、約束事として実行する小さなルールの積み重ねによって成り立つと考えています。
小さなことの大切さ
ともすると人間は、難しくて大きなことをしなければ、成果が挙がらないように思いがちです。
そういう気持でいると、いつも難しくて大きなことばかり考えて、失敗したり続かなかったりして元へ戻ってしまうことが多いものです。
できそうもない大きなことばかり追いかけるよりも、小さなことを少しずつでも積み重ねていけば、とてつもなく大きな力になります。
私の尊敬申し上げる鍵山秀三郎先生の『一日一話』(PHP研究所刊)から年頭の思いとする言葉をお借りいたしました。
お一人お一人の、一手一手の、一品一品の、一日一日の、小さな積み重ねを大切にすることこそが、私どものクリーニング業としてのあるべき姿だと信じております。
(〈7〉 はじめにルールありき 終)
そのお店そのお店に、独自のルールはあるかもしれないが、おおよそみなこんな具合ではなかろうか。
もしお店にルールが存在していない場合、まずはこれをそのまま運用してみることをおススメします。まずはマネること。マネが出来たら自分流にアレンジすること。この二段構え会社やお店を大きく成長させるポイントです。
明日もお楽しみに
出典:小笠原範光 著・売れるクリーニング(ゼンドラ出版)
売れるクリーニング 小笠原範光の新・マーケティング論 2007/12/1 (2007年12月01日発売) | 【Fujisan.co.jp】の雑誌・定期購読