「外交営業で多く売上げるには…」この基本原則があまり守られていない現実とは
たくさんの方に外交営業を学んでいただけております。
誠にありがとうございます。
お話は、実際にルートを作る段階になってきましたね。
肝心要なポイントです。ゆっくりお読みください。
それでは「ルート外交マニュアル」前回からの続きをどうぞ!
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「うわぁ。2ルートの場合では、1ルートに108人から115人ですか。これは現実に訪問するには、無理なお客様の数ですね」
1日で訪問しなければならない件数を目の当たりにして、幸二は無理だと思った。
「そうなのです。たしかに目標とする売上にもよるのですが、この1日に100人以上のお客様を訪問することは、現実には不可能です。一度や二度はできるかもしれませんが、外交はこれを続けなければなりませんからね」
「となれば、ベストのルート数は…」
「私の現状認識では、週に2回訪問する3ルート制がベストであると思います。もちろんこれは現状のお客様がクリーニングに出す頻度、その服を必要とするまでの期間、訪問可能なお客様の数を考えてのことです」
「さあ、ルート数が決まると外交で最も大切な「ルート作り」をしなければなりません」
「これが最も重要なのですね」
「そうです。これがうまくできなければ、思った売上はできません」
「さきほど藤川さんは、お客様を作る前に先にルートを作れと言っていましたね」
「その通りです。外交の非効率の原因は何でしたか?」
幸二は、思い出していた。
・同時に二ヶ所以上の顧客を訪問できない。
・顧客間を移動するには、必ず移動時間がかかる。
「この移動時間が問題になります。移動している間はお客様と接していませんね」
幸二は、気が付いた。
「そうか!お客様と接していなければ、当然売上は「0」ですね。ということは、できるだけ移動している時間を少なくして、その分多くのお客様と接するようにしなければならないということですね」
「そうです」
売上を多く上げるには、多くのお客様に接しなければならないが、外交をおこなう時間には限りがあるので、その時間内で移動のための時間が多くなれば、当然訪問するお客様の数が少なくなる。その結果、売上は伸びないことになる。
「その上、もう一つ重要なことがあるのです」
藤川は、しっかりとした口調で言った。
「もう一つですか?」
「そうです。これができないと、せっかくできたお客様を継続させていくことは、難しくなります」
「それほど重要なことですか?」
「ええそうです。この重要なこととは、お客様の所に訪問する時間です」
「訪問する時間?」
「はい。この訪問する時間は基本的にはお客様との間で決めています。この時間を守った上で多くのお客様を訪問しなければならないのです」
(明日もお楽しみに)
ルート外交マニュアル〈最終完結版〉 2005/12/01 (2005年12月01日発売) | 【Fujisan.co.jp】の雑誌・定期購読