高すぎると気力が続かない…外交営業の売り上げ目標
熱いうちに、濃い内容をお届けした方がよいでしょう!
本日もルート外交マニュアル。
第4章 外交営業の骨子の続きです。
みなさま、売り上げ目標立ててますか?
特に外交営業は非効率だと学びました。だからこそしっかりとした外交計画が必要なのです。
それでは、今日もお楽しみください。(ちょっと頭の痛い話かな?)
★売上目標を決める
「ところで中山社長は、この外交でどのくらいの売上を上げようとお考えですか?」
藤川は、さきほどから黙って二人の会話を聞いている中山社長に尋ねた。
「店の売上の落ち込みから見て、少なくとも1000万円は必要です」
それを聞いて幸二は、藤川の指導さえあれば、必ずその倍は上げられるのではないか、いや、それくらいは上げなくてはならないと思った。
「藤川さん、私は2000万円を目標にしたいと思っています」
その言葉に中山社長は驚いた。ほんの数時間前まで外交を始めることに不安で自信がないと言っていた幸二の変わりように、驚きと頼もしさを感じていた。それにも増して、相談に来て良かったと感じていた。
「2000万円ですか」
「出来ませんか?」
幸二はそう言ってはみたものの、不安そうに藤川を見つめた。
「この売上目標は外交計画の初めに決めなければならないものですが、もちろん実現可能な数字にしなくてはいけません。売上は多ければ多いほどいいなんて、曖昧な金額にしたり希望的な金額ではだめです。必ず価格や営業時間と整合していなければいけません。でないと、実現不可能ですし、なにより新規顧客を獲得していく時に必要な気力や緊張感を持ち続けることができなくなります」
「気力や緊張感ですか?」
「そうです。具体的には実践する時にお話しますが、ようは小さな達成感がそれには必要なのです」
売上目標を設定することで、より具体的な目標がそれぞれ決められる。その目標を日々達成することによって、積み重ねられた達成感が原動力となり、気力や緊張感を持続させることができる。そのために最終目標である実現可能な売上目標が必要になる。
(明日もおたのしみに)
ルート外交マニュアル〈最終完結版〉 2005/12/01 (2005年12月01日発売) | 【Fujisan.co.jp】の雑誌・定期購読